母親という病

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また当ルームでは、通常の心理カウンセリングとともに
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について学んでいただくことにより
誰の中にもある自然治癒力を最大限に引き出すよう
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精神障害というのは、主にその症状において
障害名が付けれられています。

ですから診断名はそれぞれ違っていたりしても
そういったことになってしまった要因を探っていくと
ほとんどの場合において、愛着の問題を抱えているということが
浮上してきます。

またそれよって自分と親との関係は共依存関係にある
ということに気づかれることもよくあります。

特に母親との関係は、心理的レベルを超えて
生理的、神経的、身体的レベルにまで影響が及びます。

ですから母親による愛着システム(母性を育み、また母子間の愛着を生み出し
子供との絆を築く)の働きが十分であったかどうか

つまり母親との関係において十分に愛着が満たされ
安心感を得られていたかどうかということが

やがて無意識のうちにその人の行動を左右するだけではなく、
その人の脳の構造自体を半永久的に変えてしまうほど
大きな影響力をもつということです。

具体的には、その子供の対人関係のもち方やストレスに対する過敏さ、
また子供や異性の愛し方、及び精神的健康、身体的健康や寿命、
そして老化の速度にまで影響が及ぶといわれています。

したがって自分の生き辛さや、人生の問題と向き合う時は
必ずといっていいほど、母子関係を振り返る必要性があると私は思っています。

でもそれは子供にとっては父親より母親の方が重要だから
ということではありません。

そうではなく、私たちと母親の関係における特異性は、
この世に生まれる前から、
つまり受精卵が誕生した時からすでに始まっているということから
良くも悪くもすでにその時から私たちは母親の影響を受けており

また生まれでた直後からしばらくの間は、
まだ発展途上の脳や体であるため
他の哺乳類がそうであるように、私たち人間も母親と濃密な時期を過ごすことは
イコール、生きるための本能的営みといえます。

ですから特にゼロ歳から幼少期においては
母親との愛着がその後の人生に大きな影響を及ぼすという意味で
母子との関係を振り返ることは重要であるということです。

しかしそれと同時に私たちにとって父親の存在が重要なのは
父親と母親の関係性が安定していなければ
母親の愛着システムそのものの働きが悪くなってしまう

ゆえに母親を助け、守り、そして支える役割をするということにおいて
父親の存在はとても重要です。

また子供が自我を形成していくためには
母親が子供と適切な距離をとっていくことが必要となりますが
その時に、始まりは母子一体だった状態の関係を切断をする
というのが父親の役割として必要になってきます。

ですから子供にとって父親とは
最初は母親に比べて間接的であるといえますが
しかし自立へと向かう日が近づくにつれ
父親との関わりがどんどん重要になっていきます。

このように母親の愛着システムがよく働くためには、
その母親を取り巻く周りの人との関係性が健全で良好であるか
ということが大きく関係します。

さてではその愛着システムの働きが悪いと
その母親は子供に対してどのような関わり方をすることになるのか

それを知ることは
現在、自分が抱えている生き辛さや人生の問題を解決していく
ことに繋がると思います。

ということで以下に、母と子の絆を築くことを妨げ、
やがて子供が母親という病を抱えてしまう要因となる
その具体的な関わり方についてまとめてみました。

 

・過度に支配やコントロールをする(子供に自分のルールや価値観を押しつける)

・過保護で過干渉

・親子の役割が逆転している(子供が母親を支える役目をしている)

・ネグレクト(子供への関心が薄く、世話をしない)

・自分の理想や願望を子供で満たそうとする

・生真面目または潔癖で義務感が強く、子供にも正しく完璧であることを求める

・自分の気に入った子供だけ特別扱いする(これは特別扱いされなかった子供だけではなく
特別扱いされた子供にも問題が生じる)
・気分のアップダウンが激しく、急に不機嫌になったり、情緒不安定になる

・世間体が強く、外側で見せる顔(態度や言動)と子供に対するそれが大幅に違う

・夫、あるいは姑、また実家の両親などに対して服従的で、
 自分の考えに基づいて子供と関わるということをしない

いかがでしたでしょうか?

母親の病とか、親子の共依存なんて自分には全く関係ないと思っていた人も
あれ? もしかして私も・・・なんて思われた人もいるのではないでしょうか?

確かに、母親に会うと、ホッとして心が安らぐという人は
思っている以上少なく、ゆえにある意味とてもラッキーな人だと思います。

でもこの私を含めて、多くの人はそうではなく
少なからずも母親に対するわだかまりをまだひきづっている
という人がほとんどではないかと思います。

またそれは決して悪いことではなく
未だ母親に完璧を求めるのは
かつて愛着が足りなかったインナーチャイルドなのだ
ということに薄々気づき始めているからです。

しかしながら中には
表面上は母親とは問題ない状態、
また周りの人からも仲のいい親子だと言われている

ゆえに母親との関係は良好だと思っているのですが・・・

しかし母親と過ごした後に、いつもどっと疲れを感じてしまう

また母親のことを考えると気分が重くなる

あるいは、本当はそんなに母親と会いたいわけではないのに
なぜかそうしないと罪悪感を感じる

また自分が楽しむことや幸せであることを
母親に話すと、なんとなく母親が気分を害しているように感じる etc…

というように、自分でもなぜ母親といると
息苦しさや重さ、また疲れや罪悪感を感じるのか
よくわからないという人もいます。

しかしこのように親子の共依存というのは
それぞれに自覚がないということにより深まっていくものです。

それゆえここ最近、親子の共依存に関する動画を配信しました。

この動画では、親が過保護で過干渉な関わり方をする場合、
その子供はどんなダメージを心に負ってしまうことになるか
ということについて解説していますが

気になる方はこれを見てくださると
腑に落ちるということがいくつかあるかもしれません。

そして最後に、「母という病」という言葉は
著者が岡田尊司(精神科医・医学博士)による本の題名です。

その中で、
母という病を抱えた人は、大きく二つに分かれる。
小さい頃何かと問題を起こして親を困らせていたか、
逆に、手の蚊からに良い子で「反抗期がなかった」というくらい
見かけ上、母親との関係が良かったか。

早くから問題が出るケースは、それだけ問題が深刻なことが多いが
必ずしも結果が悪いわけではない。
問題を噴出させる小糸で、親王なさ日に親が関わることになり
状況が改善し、大人になった頃にはだいぶ落ち着いているというケースも少なくない。

良い子を続けてきたケースの場合は、
一見して問題はそれほど深刻でないかのように思える。
しかし長年我慢し、問題の噴出を遅らせた分だけ、
ダメージが広がり、取り返すのが容易でない面もある。

確かに、私の子育て経験や、また28年の臨床経験においても
愛着障害から始まって親子の関係が共依存に陥っている
という人のほとんどは、とてもいい子を頑張ってきた人が多く、
ゆえに母親という病を自覚した頃には
うつを始め、境界性パーソナリティ障害や摂食障害、あるいは極度な依存症 etc ・・・
など体にも心にも様々な障害が表れていることがほとんどだったりします。

このようなことから
今後も、「母という病」に一人でも多くの人が気づくことができるようなものを
色々な切り口でお伝えしていこうと考えています。

参考文献 「母という病」岡田

 

緑が美しい季節、ぜひ外を歩くことで楽しまれますように。(^^)