免疫力を高めて成幸しましょう!その1休み上手は成幸のもと

平常通り、対面セッションを行っていますが
自粛要請が続く間は、できればオンラインセッションでのカウンセリンをお勧めいたします。

こころの相談室 メンタルケア フォレスト では
こころの悩みや問題を軽減し、
自らをよりよく変化させていくための
サポートをいたします。

また当ルームでは、通常の心理カウンセリングとともに
自分で自分のこころを調える方法(マインドフルネス)
について学んでいただくことにより
誰の中にもある自然治癒力を最大限に引き出すよう
援助しています。

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みなさん、こんにちは。
いつも私のブログを読んでくださってありがとうございます。

そして何かのご縁でこのブログに辿り着いた人がみえましたら
それはご縁です。
よろしかったらこのブログを通して
ご自分の心と触れ合うひとときをお過ごしくだされば幸いです。

さて私のように個人で仕事をしているものにとっては
仕事が減る=家計が圧迫されることになります。
ですから仕事があるということは実にありがたいことです。

しかしながらそれと同時に
仕事の時間は体も心も戦闘モードになっているということを、
肝に銘じるようにしています。

なぜなら仕事とは不思議なもので
よくない状態の時はどうしても不安になるため、
なんとかよくしようと思ってあれこれ考える

ゆえに気づくと体は休んでいても
頭の中は仕事のことでいっぱいになっていたりする

ではよい状態の時であれば
安心して頭を休ませることができるかというと
調子のいいときはついつい頭の中がイケイケモードとなり
さらによくなるためのアイディアを膨らませては興奮気味となる

そしてふと気づくと、いつの間にか仕事のことで
頭の中が埋め尽くされているなんてことがよくあるからです。

でもそんなふうに仕事に対してのonとoffを曖昧なまま過ごしていると
なんとなく体全体に強張りを感じ
疲れが取れきれていないような感じになっていく

また家族に対して些細なことにもイラついたり、
あるいは不機嫌になる
などというように、心の柔らかさを失い余裕がない状態になってしまう

でもそれは戦闘モードを長く続け過ぎたことによって
自律神経のバランスが崩れ始め、
よってエネルギー代謝システムも低下しつつある

つまり免疫システムの働きが弱り始めてますよ
というサインなのです。

このようなことから
仕事とて気をつけないと中毒性があるもの
と認識して取り組むようにしています。

特に私たち日本人は、勤勉である=立派な人格ゆえに成功する
と思い込まされるような教育を受けてきていますので
長期のホリデーをとってゆったりと人生の楽しみを味わうというようなことに
なんとなく罪悪感をもたらされるようなところがあります。

しかし既にみなさんご存知のように
特にヨーロッパなどの諸外国では、長期ホリデーを取ることは
当たり前のことで
逆にそれによって仕事のモチベーションも高まり
生産性も上がると考えられています。

それは心身の健康を維持するという観点からすると
理にかなっていると私は思います。

実際に私たちの国は
疲れを溜め込んだまま頑張っている人がとても多く
ゆえに薬の服用率はとても高い(日本の人口は世界の2%なのに
薬の消費量は世界の消費量の40%と言われています。)

また他国の言語にはない「過労死」という言葉は
日本で生み出された言葉です。

しかも世界保健機関(WHO)によると日本の自殺率は
世界で最も高い水準にあると言われています。

この現状を踏まえると、私たちに必要な意識とは
休み上手になること=心身が調っているゆえに人生に成幸する
というふうに変えた方がいいんじゃないの?と私は思います。

なぜならいくら社会的に成功したとしても
それと引き換えに免疫システムの働きが低下することになるような
ハードな働き方をしなければならないのであれば

逆にそれは税金をたくさん払うことに成功しているだけで
自分の時間を楽しみをゆったりと味わうという人生の成幸からは
遠ざかっているんじゃないの?と思うからです。

また実際に免疫システムの働きが低下してくると
体のあちこちに炎症が起ってきます。

そうなると体に現れてくる症状としては
だるい・重い・体全体が硬っていて首や肩にコリや痛みがある
慢性的な頭痛・腰痛・胃の不調・便秘・下痢・湿疹
肥満・睡眠の質の低下・生理不順・アレルギー疾患 etc…

また心に現れる症状としては
イライラ感・焦燥感・漠然とした不安感
感情をコントロールする力が衰える
神経過敏・自発性の減退 etc…

というようにありとあらゆる症状が出てきますが
これらは炎症によってダメージを受けた細胞が
修復されるときに生じる症状です。

ですからたとえばケガをしたらその患部が出血する
また腫れたり化膿するなどというような状態を炎症と言いますが
免疫システムが低下してくると、体内のあちこちが
こういった状態になってくるわけです。

しかしながら多くの場合は
その根本となる原因に目を向けず
炎症によって起こる症状だけを消すor緩和するという
いわゆる対処療法だけで結果的にはますますこじらせてしまう
ということがよくあります。

でもこれらは、
毎日の生活習慣、食生活、環境、人間関係、働き方
生育歴の中に潜んでいる問題、ものごとのとらえ方(認知の歪み)、
自分の感情の取り扱い方などの積み重ねによって

体と心のバランスを崩し、
自然治癒力の働きが低下しているということなのです。

またそもそもにどんな病気であれ
それは自分の中にある自然治癒力、即ち免疫システムの働きが
治しているのです。

さてでは免疫システムとはいったいどんな働きを担っているのかというと
エネルギー代謝の材料となる食物や酸素を取り込む際、
活動の過程で体内に侵入してくる外敵や異物、
体内で発生する様々な老廃物や異常な細胞(がん細胞)などを排除し、
体を守る役割を果たすことで、疲れが悪化して生じる病気から、
体の防衛する役割をしています。

ということは疲れを溜めないようにすることは
免疫システムを低下させないために
いかに重要であるかということがわかります。

またそれには
意識的に体の声を聞いて頑張り過ぎのサインに気づくようにすること
そして気づいたらその都度、緩めてあげる必要があります。

これは言葉にすると簡単にできそうですが
でも実際は意外と難しかったりします。

というのは
思考は体の感覚をシャットアウトすることで
目標とするところまで自分を頑張らせようとする
というように働くからです。

特に集中力の高い人は
無意識にこのような状態を作り出しているので
それを踏まえた上で、疲れ過ぎないような工夫が必要となります。

また〇〇しなければならないというようなmust思考の強い人は、
体の疲れの感覚に従うことを、
意志が弱い、責任感がない、頑張りが足りない、人に迷惑をかける
などというようにとらえるため
気づくと体も心もへとへとに疲れているなんてことになりがちです。

あるいは「そのままの自分では十分ではない」というように、
セルフコンフィデンスが低いという問題を抱えていると
自己否定を動機に常に頑張っている自分でないと肯定できない
ゆえに必要な休息を十分に与えてあげることができなかったりします。

他にも心が形成される時期に周りの大人から
ありのままの自分が受け入れられなかった

あるいは親の不仲や喪失体験などによる
怖れや不安、怒りや悲しみなど
マイナスの感情が未解決なままになっていたりすると

過度に他者に対して防衛的になることにより
人と関わる上での心理的緊張が強くなります。

それによって心の循環が滞りやすくなり
マイナスの感情を長く引きずったり溜め込みがちとなります。
また体は心の通りになりますので
強いては体の代謝システムも低下してしまうことになります。

ですからもしこのようなことに当てはまるようであれば
そういった人こそ、既に自分は十分に頑張っている
と認めてあげることがとても必要でないかと思います。

カウンセリングなどでは
できるだけマイナスの感情を開放していただくことができるよう
関わらせていただくことで
そういった感情を丁寧に聴かせていただくようにするのは

心の循環を促すだけではなく、
それによって既に十分頑張ってきた自分を
再確認していただくことができるからです。

するとその分、心は安堵し休息をとる必要性に
目を向けていくことができます。

そして疲れを溜め込まない工夫をされたり
また体や心を緩める具体的な方法なども積極的に取り入れて
自分の体と心のバランスを取り戻していかれます。

また自分の心の中のことを話す中で
自分を苦しめることになるとらえ方(認知の歪み)に
気づかれることによって、
今までよりも楽な生き方へと変えていくことができます。

そうするとそれまでの悩みや問題に対する見方も変化し
それらを抱えながらも前に進むことができるという
自分への信頼を取り戻されていくということがよくあります。

とはいっても心の疲れとなる要因は人によって皆違いますので、
カウンセリングではクライアントさんとともに
それを見つけ出していくということをするわけですが

そういった数々の臨床経験から
どんな人にもお勧めできる疲れを溜め込まない具体的方法を
学ぶことができました。

では次回はそのことについて書きますので
またぜひ読んでみてください。

 

人より1時間余計に働くことは尊い。努力である。勤勉である。
だが今までよりも1時間少なく働いて、今まで以上の成果をあげることもまた尊い。
そこに人間の働き方の進歩があるのではないだろうか。/ 松下幸之助

日本の高度成長期に大活躍した人の言葉とは信じ難いけど、
やはり経済界の大御所は働き過ぎることの危険性を
ちゃんと見据えていたのですね。