喪失感を乗り越えていくためには

みなさん、こんにちは。
いつも私のブログを読んで下さって
ありがとうございます。

今日は、私たちが生きている間に、
一度は必ず誰もが味わうことになるであろう喪失感
という感情について書いてみようと思います。

さて喪失感というのは、みなさんご存知のように

たとえば
大切な人を亡くした

離婚、あるいは失恋をして愛する人を失った

仕事を失った

事故や手術などで、体の一部を失ったり
あるいは機能しなくなってしまった

引越しや転勤なので
それまで仲良くしていた人達と会えなくなってしまった etc…

などというように、
それまでは自分の人生の中にあった大切なものが
失われてしまった時に生じる感情です。

人によっては
心に大きな穴がぽっかり空いたような感じで
何もやる気が出なかったり(無気力感)、

あるいは
悲しみ、怒り、後悔、罪悪感などで
塞ぎ込んでしまったり

また人によっては
食欲や睡眠の質が低下したり
胸のあたりに痛みや重さを感じたり
などというようなこともよくあります。

でもこれは人である以上、
あたりまえというか、いわゆる自然なことだと思います。

 

 

しかしながらこのような状態が長びき過ぎると
やはり病に移行してしまうこともあります。

ですから喪失感というものを
乗り越えていくためには

* 自分だけで頑張ろうとしない

できれば家族や信頼できる友人に、
自分の気持ちを聴いてもらうようにするといいと思います。

辛い感情というのは、人によって共感され、受け入れられる
ことによって初めて消化されます。

それゆえ遠慮したり、恥じたりしないで
一時的には他者に甘えさせてもらうことを、
自分に許してあげるようにしてください。

 

 

* 自分のことを責めないようにする

これはとても大切なことだと思います。

とりわけ自分の大切な人、あるいは家族のように大切にしてきた
ペットなどが亡くなくなったりすると

その死を悼むあまり、自分の不甲斐なさや無力さ、
また生前にもっといろんなことをしてあげればよかった
という気持ちをが出てきて、自分を責めたり

あるいは失恋や離婚なので、愛する人を失ったりすると
その原因を自分だけのせいにして、
責めてしまうというようなことがよくありますが

しかしながらそういった自責傾向が行き過ぎると
うつなど、病に移行してしまうこともあります。

特に、真面目で責任感が強く、自分に完璧を求めるような
性格の人にこういった傾向がよく見られます。

それゆえ、そういつた人の場合は
できれば周囲の人も、
しばらくの間はなるべく見守ってあげるようにする
といいと思います。

またもし自責傾向が2週間以上続いているようでしたら
カウンセリングという方法もあるということを
心に留めておいてく下さるといいと思います。

 

 

 

*自分になるべく無理させないようにする

自分にとって大切なものが人生から失くなった後は
誰しも一時的にはバランスを崩すことになります。

ですからそんな時は、
いつも通りのことがうまくできなかったり
あるいは他者のことを気遣うことが負担だったり
また集中力や記憶力なども低下したりするかもしれませんが

しかしながらそういったことを意思の力でなんとしようとするよりも
その状態の自分を受け入れて、寄り添うようにしながら、
時間の力に頼るようにするほうがいいと思います。

*泣くことを堪えない

これは特に男性、あるいは他者から強くてしっかりもの
と思われている人に必要なことだと思いますが

泣くという行為=弱いということではありません。

泣くという行為は、
悲しみを涙という液体で体の外に出すという
生理反応です。

ですから悲しみが溜まっているようでしたら
思い切り気のすむまで泣いてください。

それによって緊張で固くなっていた
胸の筋肉が柔らかくなり
後でスッキリします。

そして
涙の数だけ、心は回復に向かっている
というイメージをもたれるといいと思います。

 

* 外を歩く+深呼吸する

 

最初は外側からの刺激をシャットダウンすることで刺激を避け、
弱っている心に負担をかけないようにするということも
必要かもしれません。

しかしながら、ずっと家の中にこもりっぱなしだと
逆に脳は疲れやすくなります。

それゆえたとえ10分間ほどでもいいので歩くようにすると、
心の回復に必要な脳内ホルモンの放出が促されます。

また深呼吸は自律神経を整え、ストレスを緩和する効果が
あります。

できれば、
体に溜まっているマイナスの感情を吐く息とともに外に出し
吸う時は新鮮な空気を身体中の隅々にまで行き渡らせる

そんなイメージで、やってみられるといいと思います。

 

 

いずれにしても、人はみな違いますので
当然、喪失感を乗り越えていくプロセスも、
またそれにかかる時間も人それぞれだと思います。

ただ一つだけ言えることは
喪失感とはとても辛く、悲しく、そして苦しみの伴うものですが

でも「その分だけ幸せだった」ということでもあります。

ですから、この感情から目を背けたり
あるいは何らかの方法で封じ込めようとするよりも

むしろ十分に味わい尽くしたほうが
時間薬とともに喪失感は薄れていき

やがて幸せな思い出と共に
前に向かって進んでいく日が来るのではないかと思います。

ちなみに、
当ルームのグリーフセラピー(喪失感情を癒すセラピー)では、
犬が苦手な人以外は、必ずLucky(セラピー犬)も同室します。

やはり動物のもつ温もりや優しさに触れると
オキシトシンの分泌量は確実に増えるのでしょうか

たまにクライアントさんの涙で
Luckyの体が濡れているときもありますが
彼のヒーリング能力には感心します。

 

I,ll stand by you if you like  ❤️  Lucky

 

今日は3・11
喪失の痛みを乗り越えつつある東北の人たちに
癒しの光があらわれますよう、心からお祈りします。

 

3月のマインドフルネス瞑想ワークのお知らせです♪

次回は3月22日(日)に
「マインドフルネス瞑想体験講&マンダラアートを楽しむin瑞雲院」
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