愛着の問題は全ての心の病や生き辛さと深い関係がある

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また当ルームでは、通常の心理カウンセリングとともに
自分で自分のこころを調える方法(マインドフルネス)
について学んでいただくことにより
誰の中にもある自然治癒力を最大限に引き出すよう
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みなさん、こんにちは。

みなさんこんにちは。
いつも私のブログを読んでくださって
ありがとうございます。

心の病とか生き辛さを抱えている人とお会いしていると
どこか「一人で何としなくちゃ」とか、
「もっと強くならなくては」などと思いがちだったりする人が
多いということに気づきます。

考えてみると
かつての私も自分の心が苦しくてどうしようもないとき
それを人に知られたら
きっと周りから弱くてしっかりしていないと思われて
否定されるかもというイメージがありました。

それゆえ今から思うと一人で頑張りすぎたり
あるいはその反対に頼りすぎてしまう
という両極端なところがあったように思います。

おそらく人に助けを求める、
つまり甘えさせてもらうということはよくない
もっというと嫌われるとか否定される
というスキーマ(思い込み)があったように思います。

でも実は
自分はどんなことでどれぐらい困っているのかということや
また具体的にどんな助けを必要としているのか
ということを誰かに伝えることは、
長い人生を生きていく上でとても大切なことです。

私もそれが素直にできるようになるまでは、
ずいぶん時間がかかりましたが
今つくづく思うことは
人というのはみな決して一人だけで生きられるわけではない
ということです。

それは私たちがこの世に生まれた時からそうでした。

最初は光の方を見ていただけの赤ちゃんが
親の顔をじっと見て、泣いたり笑ったりむずかったり
という発信行動をするのは、親から保護を受けないと生きていく
ことができないからです。

またしばらくすると親にしがみついたり、後追いしたりして
さらに能動的に親にアタッチメント(愛着)する行動をするようになりますが
それに対して親が適切に反応するというやりとりが
人との絆を結ぶことができる能力を発達させていく心の土台となります。

このように愛着すべきときに十分に愛着することができると
親の姿が見えなくなると泣く(助けを求める)
親が戻ってくるとしがみついて喜ぶ(親の反応がその子の安心感となる)
というように、甘えることは自分を安心させることになる
という感覚が養われます。

そしてこのようなやり取りを通して
心の中に安全基地が育まれていきます。

しかし愛着に問題がある場合は
親の姿が見えないということに無関心だったり
ゆえに親以外の人の世話でも大丈夫だったする

また親が戻ってきても、喜ぶ反応が見られないとか
あるいは親が抱き上げても嫌がったり
反対に抱っこからおろすと、それはそれで怒るというように
自分の気持ちが素直に伝えられなくなってしまうことがよくあります。

また成長して大人になっても
自分が人に甘えることを絶対に許さない
ゆえにどんなことも一人で抱えて頑張ろうとする

またその反対に人に甘えることに対して無感覚で
自分が甘えさせてもらっているということに気づかない
ゆえに他者との関係が依存的or支配的というように不健康な
関係性となってしまう

というように
他者と絆を作るということがうまくできないために
強いてはそれが自分の心に無理や負担をかけて
いわゆる心の病や生き辛さの大きな要因の一つとなっている
ことがよくあるように思います。

精神科医の岡田尊司氏は「絆の病」という本の中で

愛着障害だということは言い換えれば「絆の病」である。
またそれは本人だけの病気というよりも
多くの場合は、本人と親との関係に遡る問題である。
と書いてみえますが

実際にクライアントさんとのカウンセリングにおいて
どのような診断名がついていたとしても、
ほとんどのケースにおいて
この愛着の問題が未解決になっているということが浮上してきます。

しかしながらそれによって
親との関係で未解決になっている問題を
無意識にそのまま他者との関係で繰り返してるということに
気づくことができるのです。

それゆえ私はたとえどんな診断名をつけられている人であっても
愛着の問題を視野に入れて関わることは、とても重要だと思っています。

このようなことから
一人だけで苦しんでいたり
深い孤独感を抱えたまま頑張っている人がいたら

まずは話だけでも聴いてもらおうというように
ちょっとだけ勇気を出して心を開いてみること
それは思っている以上に自分の心を癒し、症状の軽減や回復にも
効果をもたらしていくことになると思います。

愛着の問題は大なり小なり、ほとんどの人が抱えているもの。
それゆえ悩みや問題があって、苦しんでいることを恥じたりする必要はないんだよ。
大切なことはその問題に目を向け、今日まで頑張ってきた自分への理解を深めること。
そうすればきっと
自分は人からやさしく大切にされる価値のある存在である
ということに、気づくことができるよ。 by Lucky