自分を大切にするということ その２ その時々の自分の感情に気づくようにする
みなさん、こんにちは。
いつも私のブログを読んで下さってありがとうございます。
さて前回のブログでは、自分の特徴を書き出してみることで
自分のセルフイメージを知るというものでしたが
自己概念というものををさらに明確にするには
自分がものごとをどう見ているか、またどのように考えているか
ということを知ってあげる必要があります。
それにはその時々の自分の感情に気づくようにする
といいと思います。
というのは
感情というのは「今、ここ」の自分の気持ちですので
同じことに対しても、また同じ人に対しても変わることがあります。
ですからどんな時に、自分はどんな感情を持つのか
ということに気づくことは、その感情を持つ自分を知る
大きな手がかりとなります。
たとえば
自分の同僚が上司に褒められた
その時、なんとなく不快な感情を抱いたというのであれば
必ずその不快感情が生まれる見方や考え方があるはずです。
それを探っていくと、
ある人は私は上司に嫌われているのかもしれない
ゆえに落ち込んだ
というのであれば
私は誰にでも好かれていなければならない
という思い込みがあるからかもしれませんし
またもしかすると本来は自分が上司のことを嫌っているのに
その自分を受け入れていないために
自分の感情をあたかも上司の感情であるかのように
投影しているのかもしれません。
またある人は
上司はいつもYESマンだけ評価する
ゆえに上司にムカついた
というのであれば
人は公平であるべきである
という考えを大切にしているのかもしれませんし
また私はいつも不当に扱われている
という他者に対する不信感があるのかもしれません。
あるいは
同僚に比べると私は劣っている
ゆえにその同僚に嫉妬した
というのであれば
他者に評価された自分には価値があるけれど
そうではない自分には価値がない
という思い込みがあるのかもしれませんし
誰かが褒められるということ＝自分は負けた
という考え方をしているのかもしれません。
またこのようなことをもっと深く辿っていくと
自分の無意識下にある思い込みや信条（スキーマー）にも
気づいていくことができます。
しかしそれはいつも自動思考として働いていますので
意識の上ではなかなか気づきにくかったりしますが、
自分のこころが形成される時期に
親との関係において
どのような自分であれば愛され認められると思っていたか
また自分のどんな態度や言動が否定されたか
などというようなことを振り返ってみると
なぜ自分はあることに対して
〇〇でなければならない
〇〇であるべきである
などというように思うのかということが
わかってくるかと思います。
このように自分のありのままの感情に気づくようにすると
外側に起きたことや、あるいは他者によって
それらの感情が引き起こされたのではなく
自分の無意識下にあるとらえ方が
そういった感情を作っていたということが
わかってくると思います。
ちなみに
カウンセリングというものがワークするためには
クライアントさんとの信頼関係（ラポール）を構築していくことが
何より大切であると言われていますが
そのためには
クライアントさんが感じるままを感じていい
またどんな感情をもつ自分であっても
受け入れられる
という安心感を感じてもらえるように
関わる必要があります。
またそれには
クライアントさんの話されることを
批判したり評価しないで
できうる限りクライアントさんの立場に立って
共感的にお話を聴かせていただくということをします。
このように
自分を大切にするということは
まず自分に対する理解を深めようとする心の態度が必要です。
またそうすることで
自ずと自分を苦しめたり、貶めたりするようなことになる
ものごとのとらえ方にも気づいていくことができます。
ですから特に不快感情を抱いたときこそ
それを自分の感情ではないかのように切り離したり
あるいは抑え込んでしまうのではなく
なぜ私は不快なのだろう？
と知ってあげるようにするといいのではないか
と思います。
また強いてはそれが
ありのままの自分を受け入れるということに
繋がっていくことと思います。
さて自分を大切にするということ、
書いているうちに、あらためてこのテーマはとても深いものだと気づきました。
よってまた次回もこのテーマについて
書いていこうと思います。
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