怒りの感情を抱きしめる

みなさん、こんにちは。
いつも私のブログを読んでくださって
ありがとうございます。

前回は、私たちが生きていく上で
思いやりの心がいかに大きな力となるか
ということについて書いてみましたが

しかしながら
尊重してくれない
それどころか攻撃してくる

あるいは支配的だったり
平気で嘘をついて裏切る

自分のことだけしか考えず
いいことは自分だけ
でも嫌なことは人にやらせようとする
などというような人には

やはりどんな人であっても
怒りを感じるものではないかと思います。

それが他人である場合は、
その人から距離をとるとか
あるいは完全に自分の人生からシャットアウト
することでもできますが

しかし
その相手が自分の家族である場合は
いわゆるしがらみというものによって
なかなかそういうわけにはいきません。

それゆえ、怒りの感情から自分を解放することが
できず苦しむことになります。

ですから意識の上では
やはりその相手によって、自分は苦しめられている
と思ったりします。

私なども、家族のものに怒りを感じる時は
いつもそのように思い込んでいます。

しかしながら
怒りが鎮まった後に気づくことは
私の怒りの出所は
相手が、私が相手に対して望んでいる「こうあるべき姿」を
受け入れようとしないことに怒りを感じていたということです。

でももちろん家族ですから
それは決して私だけのためではなく

むしろ相手のことを思えばこそ、
「こうあるべき」だと思うわけで
にも関わらずなぜ相手はそれを理解せず、変えようとしないのか

そういった思いの中を、グルグル巡っているうちは
やはり相手からしてみたら
「正義の武器」によって自分が否定攻撃されている
ということなのかもしれません。

そう考えると、思いやりの示し方というのは
実に奥が深く、ゆえに簡単ではありません。

特に家族のものに対しては
自分の正しいを受け入れて当然という思いが
どこかにあるため、

せっかくの思いやりが、うまく相手に伝わらないことが
よくあります。

ではこのような時、一体どうしたらいいのか
ということですが

私の場合は、歩きます。

意識的な呼吸をしながら
自分の心の中を観察するようにして
ひたすら歩きます。

実際に呼吸に合わせて歩いていると
自分の心が、怒りという瞬間的な反応から
徐々に遠のいていくのがわかります。

またそれによって
楽しい時は楽しいことと一体化しているように
怒っている時は自分が怒りと一体化していた
ということにも気づきます。

そうしていくうちに
たとえまだ怒りが残っていたとしても
それに気づき、その感情に振り回されないよう
一日を過ごそうと思う自分が戻ってきます。

また怒りが引き起こした不快感も
木々の蕾の膨らみ見て、春の訪れを感じたり
鳥の鳴き声を聞いて、心安らぐなどというように

歩くことで五感が刺激され
それによって怒りにとらわれていた心が
自然と柔らかく解けていくのがわかります。

これ(マインドフルネス歩行瞑想)は、
怒りの感情を持つ自分を癒す、最も効果的な方法だと
思いますので、

皆さんも強い怒りを感じた時は、ぜひやってみてください。

 

そして今日は、
日本に初めてマインドフルネスを教えに来てくれた
禅マスター、ティック・ナット・ハンの動画をご紹介します。
とても素晴らしい動画です。

今という時代をどう生きていったらいいのか
またどうすることが心の平安となるのか
歴史や師の生き方を通して、きっと深い学びを得られることと思います。

少し長い動画ですので
時間のある時に、ぜひゆっくりご覧になってください。

https://www.youtube.com/watch?v=7bCUL1wyVh0

3月のマインドフルネス瞑想ワークのお知らせです♪

次回は3月22日(日)に
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